TOEIC Link企業向け公開日: 2026年4月15日

TOEIC Link 企業向けガイド:人事担当者が知るべきこと

TOEIC Link は採用・人材評価の在り方を変えつつあります。4技能評価、CEFR 対応スコア、オンライン受験。企業の人事担当者が知るべき導入メリット、コスト、実装手順を完全解説します。

なぜ TOEIC Link が企業の採用・人材評価に重要なのか

従来の TOEIC L&R は長年にわたり企業の英語力評価の標準でした。しかし、グローバルビジネス環境の変化により、Listening と Reading だけでは社員の実践的なコミュニケーション能力を正確に把握できないという課題が浮上しています。

TOEIC Link はこの課題を解決します。1回の試験で4技能を評価でき、オンライン受験で場所を選ばず、結果は48時間以内に届きます。人事部門にとって、これは採用判断の精度向上と運用コスト削減を同時に実現する手段です。

採用精度の向上

4技能評価により、職種に必要な英語力を正確に把握

運用コスト削減

オンライン受験で会場手配・移動コストを削減

迅速な意思決定

48時間以内のスコア通知で採用プロセスを加速

4技能評価 vs 従来の L&R のみ:何が変わるのか

従来の TOEIC L&R は受動的スキル(聞く・読む)のみを測定していました。TOEIC Link では能動的スキル(話す・書く)も含めた包括的な評価が可能です。これにより、面接では見えにくい実務レベルの英語運用能力を客観的に数値化できます。

評価項目従来の TOEICTOEIC Link
ListeningL&R に含む個別モジュール(適応型)
ReadingL&R に含む個別モジュール(適応型)
SpeakingS&W 別試験が必要同一試験内で評価
WritingS&W 別試験が必要同一試験内で評価
合計時間約200分(L&R + S&W)約81分(全4技能)

CEFR 対応がグローバルチームにもたらすメリット

TOEIC Link のスコアは CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)に直接対応しています。CEFR は世界中の企業・教育機関で採用されている国際基準であり、拠点を問わず統一基準で人材の英語力を評価できます。

例えば、東京本社の「B2以上」という基準は、シンガポール支社でもロンドン支社でも同じ意味を持ちます。従来の TOEIC スコア(5-495)では、国際的な文脈での解釈が難しいケースがありましたが、CEFR 対応スコアではその問題が解消されます。

統一基準での評価

グローバル全拠点で同一基準の英語力要件を設定可能

他試験との互換性

IELTS、TOEFL、Cambridge 等との比較が容易

人材配置の最適化

CEFR レベルに基づく適切なポジションへの配置判断

研修効果の測定

CEFR レベルの変化で語学研修の効果を定量的に評価

コスト比較:TOEIC Link vs 従来の TOEIC

TOEIC Link の導入コストを正確に評価するには、受験料だけでなく、運用に関わる全コストを考慮する必要があります。従来の TOEIC では会場手配、監督員配置、受験者の移動時間など「見えないコスト」が多く発生していました。

コスト比較(100名受験想定)
費用項目従来 TOEIC(L&R + S&W)TOEIC Link
受験料中〜低
会場費・運営費必要不要
社員の移動・拘束時間半日〜1日約1.5時間
結果通知までの期間2〜4週間48時間以内
技能カバー範囲4技能(2試験必要)4技能(1試験)

企業への導入ステップガイド

TOEIC Link を組織に導入するには、以下のステップを推奨します。計画的に進めることで、スムーズな移行と社員の混乱防止が可能です。

1

ニーズ分析と目標設定

各部門・職種に必要な英語技能を特定し、CEFR レベルでの目標スコアを設定します。全4技能が必要な職種と、L&R のみで十分な職種を明確に区分してください。

2

EPN パートナーとの契約

ETS Preferred Network パートナーに連絡し、法人プランの見積もりを取得します。受験者数、頻度、必要なモジュールに基づいてボリュームディスカウントを交渉します。

3

パイロット実施

1部門(20〜50名)でパイロット実施し、運用フローの課題を洗い出します。従来の TOEIC スコアとの相関を確認し、社内基準の換算表を作成します。

4

全社展開と移行計画

パイロット結果を基に全社展開計画を策定します。移行期間(6〜12ヶ月)は従来の TOEIC と併用し、段階的に TOEIC Link へ移行することを推奨します。

社員の受験準備サポート戦略

TOEIC Link への移行は社員にとっても大きな変化です。特に従来の L&R 対策のみ行ってきた社員は、Speaking と Writing の準備が新たに必要になります。企業として適切なサポートを提供することが、スムーズな移行と社員のモチベーション維持に不可欠です。

学習リソースの提供
  • 4技能対応のオンライン学習プラットフォーム(EnglishBlitz 等)へのアクセス
  • ETS 公式の TOEIC Link サンプルテスト・練習問題の共有
  • Speaking/Writing 対策のオンライン英会話補助制度
準備期間とスケジュール
  • 受験の4〜6週間前に告知し、十分な準備期間を確保
  • 業務時間内に学習時間を確保(週2〜3時間推奨)
  • 初回受験は採点対象外にし、慣れる機会を提供

TOEIC Link スコアと職種の対応表

TOEIC Link の各セクションスコア(0-25)は CEFR レベルに対応しています。以下の対応表は、各レベルに適した職種の一般的な目安です。自社の業務内容に応じてカスタマイズしてください。

CEFRスコア範囲適合する職種例
C121-25経営幹部、国際交渉、法務・コンプライアンス
B216-20プロジェクトマネージャー、顧客対応、海外赴任
B111-15チームリーダー、英語ドキュメント対応技術職、部門横断コラボレーション
A26-10サポートスタッフ、英語メール対応がある国内業務
A10-5新入社員、英語使用が最小限の職種

※ 上記は一般的な目安です。Speaking/Writing のスコアは職種によって L&R より重要視される場合があります。例えば、営業職では Speaking スコアに重み付けする等の運用が推奨されます。

よくある質問(FAQ)

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