TOEIC Link2026年5月8日公開

TOEIC Link 関係詞節 (relative clauses) 攻略 — who/which/that/whose の選択、限定用法と非限定用法、関係副詞 where/when/why、空所補充で外しやすい 5 パターン

関係詞節 (relative clauses) は TOEIC Link の Reading Part 5 / Part 6 / Listening の長文設問でほぼ毎回出題される高頻度文法項目です。who / which / that / whose の選択、関係副詞 where / when / why の使い分け、限定用法 (defining) と非限定用法 (non-defining、コンマ付き) の意味差、そして「主語の who を省略できない / 目的語の that は省略可」など、英語ネイティブが直感で処理する箇所を非ネイティブは規則として明示的に運用する必要があります。本記事では、まず核となる選択ルール、次に空所補充で外しやすい 5 パターン、最後に Listening で関係詞節を聞き取るコツを整理します。

関係代名詞の核となる選択ルール

関係代名詞は (1) 先行詞が「人」か「もの」か、(2) 関係詞節内での「主語 / 目的語 / 所有格」の役割、の 2 軸で決まります。先行詞が人で主語役なら who、目的語役なら whom (口語では who も可)、所有格は whose。先行詞がものなら which が主語・目的語両方に使え、所有格は whose (人ともの両用) または of which。that は人にも物にも使え、限定用法でのみ使用可、非限定用法 (コンマ付き) では使えません。

この最後の制約「that は限定用法のみ」が空所補充で頻出します。"My laptop, ___ I bought last year, has started slowing down" のような non-defining context では that は不可で which が正解。一方 "The laptop ___ I bought last year is slowing down" のような defining context では that も which も両方可ですが、that のほうが口語で自然。TOEIC Link の選択肢に which と that が両方並んだ場合、コンマの有無を確認してから判定するのが鉄則です。

whose は所有関係 ("the company whose CEO resigned") を表し、人にもものにも使えます。学習者がよく外すのは「先行詞が物なのに whose が使える」点 — "the building whose roof was damaged" は完全に正しい英語で、書き換えると "the building of which the roof was damaged" となるが冗長。TOEIC Link では物の所有関係に whose を選ばせる問題が定期的に出ます。

関係副詞 where / when / why は「場所 / 時 / 理由」を導きます。注意点は、関係副詞の後ろは「完全な文 (主語 + 動詞 + 目的語が揃った文)」が来ること。一方、関係代名詞 which / that の後ろは「主語または目的語が欠けた不完全な文」が来ます。これが選択肢の判別軸です。"the office where she works" — works は自動詞で完全文 → 関係副詞 where。"the office which she opened" — opened の目的語が欠けている → 関係代名詞 which。

  • 先行詞が人 + 主語役: who
  • 先行詞が人 + 目的語役: whom (口語 who)
  • 先行詞がもの + 主語/目的語: which
  • 所有格 (人もの両用): whose
  • 限定用法のみ使用可: that
  • 関係副詞 where/when/why の後ろは完全文

空所補充で外しやすい 5 パターン

*パターン 1: コンマ + that の罠*。"The new policy, ___ was announced yesterday, requires all employees to..." の空所に that が選択肢にあっても選んではいけません。non-defining clause なので which が正解。日本語学習者は「that は便利」という思い込みでつい選びがちですが、コンマが見えた瞬間に that を選択肢から除外する習慣が必要です。

*パターン 2: 主格 vs 目的格の誤認*。"The candidate ___ we interviewed yesterday accepted the offer" — interviewed の目的語が欠けているので関係代名詞は目的格。先行詞が人なので whom が厳密には正解だが、口語では who も可。TOEIC Link は厳密寄りなので whom を選ぶのが安全。逆に "The candidate ___ accepted the offer was qualified" は accepted の主語が欠けているので who (主格)。動詞の前後を見て主語/目的語の欠けを特定する訓練が必要です。

*パターン 3: 関係副詞 vs 関係代名詞の混同*。"The day ___ she arrived" は完全文が後ろに続くので when。"The day ___ she remembers most" は remembers の目的語が欠けているので which / that。同じ "day" でも後続の文が完全か不完全かで関係詞が変わる点に注意。Part 5 で時 / 場所を表す名詞が先行詞のとき、選択肢に which / when / where が並んでいたら、まず後ろの文の構造を確認するのが攻略法です。

*パターン 4: 前置詞 + 関係代名詞の語順*。"The colleague ___ I work with is..." と "The colleague with whom I work is..." は同義ですが、前置詞を先頭に出す場合は whom / which (that 不可) のみ使えます。"The colleague with that I work" は文法エラー。Part 5 で前置詞と関係詞のセットが空所の場合、that は除外できる確定情報になります。

*パターン 5: 二重限定 (double restriction)*。"The book ___ I bought yesterday" を "The book that I bought yesterday" と "The book I bought yesterday" のどちらでも書ける (目的格の関係代名詞は省略可)。だが TOEIC Link の空所補充では「省略可」は罠で、空所がある以上は何らかの語が入る必要があります。空所には目的格の that / which が入り、ゼロ (省略) は選択肢にない。逆に Listening では省略形が頻出するので、聞き取りで「先行詞 + (省略) + 主語 + 動詞」の構造を素早く認識する訓練が必要です。

Listening で関係詞節を聞き取るコツ

Listening Part 3 / Part 4 では関係詞節がほぼ毎回登場し、特に「目的格の that / which が省略された関係詞節」が頻出。"the report I wrote yesterday was approved" のような構造を、"the report that I wrote yesterday was approved" と同等に瞬時に解釈できる必要があります。コツは、名詞の直後に主語 + 動詞 が続いたら「関係詞節が省略されている」と即座に認識する習慣を作ること。

非限定用法 (コンマ付き) は Listening では一瞬のポーズで表現されます。"My manager — who joined last month — approved the budget" のような挿入構造を聞き取るには、ポーズの前後をつなげて「My manager approved the budget」が主節、「who joined last month」が補足情報、と階層化して理解する訓練が必要。シャドーイングの際にポーズも含めて再現すると、この階層構造が体に入ります。

Part 4 のアナウンス・スピーチ系では関係詞節が「重要情報の補足」として使われ、設問の答えがちょうどその関係詞節の中に置かれていることが多い。"Our new product, which features advanced AI capabilities, will launch next month" の設問が「What feature does the new product have?」なら、答えは関係詞節内の "advanced AI capabilities"。聞き取り時は関係詞節を「カッコ付き補足」と見抜き、設問のキーワードがどちらの節 (主節 or 関係詞節) にマッチするかで解答位置を絞れます。

スピード調整面でも関係詞節は重要で、ネイティブは関係詞節を「主節より少し低めのトーン + 速め」で発音する傾向があります。トーンの変化を聞き分けると、文の階層構造が見えやすくなります。EnglishBlitz のリスニング教材では関係詞節を含む文を意図的に多く採録しており、トーン変化の聞き分けを段階的に訓練できます。

関係詞選択の判定マトリクス

先行詞役割限定用法非限定用法
主格who / thatwho
目的格whom / who / that / 省略whom
所有格whosewhose
もの主格which / thatwhich
もの目的格which / that / 省略which
もの所有格whose / of whichwhose
場所副詞wherewhere
副詞when / 省略when

※ 「省略」は限定用法かつ目的格 / 副詞役の場合のみ。空所補充では選択肢にゼロが含まれない限り、何らかの関係詞が入る。

関係詞節チェックリスト (Part 5 / 6 でアタックする前に)

  • コンマがあるか — あれば that を除外
  • 後ろの文は完全文か不完全文か — 関係代名詞 vs 関係副詞の判別
  • 先行詞は人かものか — who/whom vs which の判別
  • 関係詞節内で主語役か目的語役か — 主格 vs 目的格の判別
  • 前置詞が空所の前にあるか — that は使用不可

よくある質問

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